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短い物語、3 「国の戦争なんてどうせ下らない理由」(過去作品より)

-はじめに
 長編はFC2小説で書いていこうと思います。なので、ここでは「短い物語」というものを載せることにしました。他の通常の短編も月に3本載せられればいいなと思っています。

 この「短い物語」は、感嘆符や疑問符などが一切ない超短編小説です。
 ちょっとした息抜きに読んでいただければ幸いです。
 
 それでは、本編は追記からどうぞ。



 硝煙の匂いと
 血の匂いと
 腐敗の匂い。
 戦場ではそれが当たり前。
 誰もが帰りたいと願う。
 戦争なんて、あってはならない。
 戦争は人間の本能かもね。
 友人は突然言った。
 なんでだよ。
 だって、あなただっていつも退屈してるんでしょ。
 そこからどうして戦争にいくんだか。
 まあな。
 退屈なんてエネルギーの補充よ。
 戦争でぶちまけるためのか。
 そう。
 見上げれば青空。雲が適度に漂う、俺にとっては理想の空だ。
 そして、なにかきっかけがあって戦争は始まる。ただそれが殺し合いか楽しむかの違いよ。
 楽しむ。
 そう、苦痛が殺しなら楽しみは平和な戦争。
 そんな戦争聞いたこともない。
 誰も唱えてないもの。
 じゃあ平和な戦争ってなあ例えば。
 そうね、ボクシングなんかそうでしょ。
 俺も昔やっていた。
 ボクシングだって戦争よ。でも楽しいでしょ。それが平和な戦争よ。スポーツも格闘も、生きてることですら自分だけの戦争。
 そいつぁ気づかなかった。
 だから、私は戦争は本能だと思う。楽しい欲求を満たす本能。
 そんな戦争だったら大歓迎だな。
 だから、あなたもこれからはなくなった右腕と戦争しなさい。
 今はない右腕を見た。
 かつての戦争でなくした腕だ。
 ああ、そうするよ。
 じゃあ、私は行くから。
 本当にそれでいいのか。
 決めたの。それに、あいつらに殺されるよりはよっぽどマシよ。
 そうか。
 それが最後だった。
 翌日、ニュースが耳に入った。
 車に乗ろうとした女性が撃たれたというニュースだった。
 ここアメリカじゃよくある話だが、今回のニュースは知っている硝煙の匂いが混じっていた。
 ペンダントを開けた。
 中に入っているのは戦友との写真だった。
 銃を取り出し、弾倉を抜いた。
 平和な戦争・・・・・・か。
 墓参りはコイツでって約束だったな。
 弾倉を川へ投げ捨てた。
 もう、硝煙の匂いなんざこりごりだろう。
 弾倉のない拳銃を新聞に包むと、短い音が、体を貫いた。
 戦争なんて本能なの。
 そうだな、もう硝煙の匂いなんざこりごりだが、平和な戦争ってのが気に入ったよ。


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