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短い物語、4 「偶然なんて確率論。奇跡は天文学的確立?」

-はじめに
 長編はFC2小説で書いていこうと思います。なので、ここでは「短い物語」というものを載せることにしました。他の通常の短編も月に3本載せられればいいなと思っています。
 この「短い物語」は、感嘆符や疑問符などが一切ない超短編小説です。
 ちょっとした息抜きに読んでいただければ幸いです。
 
 それでは、本編は追記からどうぞ。


 とあるパーティでその女性と出会った。
 今日の主役である貴族の令嬢だ。
 彼女が歩くと、モーゼの奇跡のように人が左右に避け、羨望の眼差しが集まった。
 俺がこんな場違いな場所に居るのは、ただの連れ添いだった。友人が招かれたのだが、相手がいなかったのだとか。
 まあ、退屈凌ぎにはなった。タダで飲み食いできるってのも魅力ではあったし。
 友人がパーティに慣れた頃、俺も適当にぶらついた後、ベランダへ涼みに行った。まあベランダと言ってもゆうに10人でパーティが開けるほどだ。自慢じゃないが俺の家には二人で談話することができるベランダがある。
 丁度喫煙所を兼ねているようなので、一服することにした。
 こんばんは。
 これはこれは、令嬢も一服をしに。
 いえ、わたくしは吸いません。
 それはそうでしょうな。
 苦笑いしかできないような会話だな。
 失礼ですが、お名前は
 キリヤ=マルコー。
 マルコーさんはどこにお住まいですか。
 尋問か。いや、職務質問か。
 ハウロルド州ですよ。
 まあ、ここから相当離れていますよね。
 ええ、片道5時間です。
 わたくしそんな遠くまで招待状を送ったかしら。
 いや、多分それはない。友人の付添いですからね。捕まらないかと先程からハラハラしてますよ。
 ふふ、そんなことはありませんよ、本当は招待状なんか無くたっていいんです。
 どうしてです。
 わたくしは知人友人に通達しますが、このパーティーを知って訪ねてくだされば、全てを受け入れますわ。
 それは犯罪者も入ってしまいますよ。
 そんなことはいいんです。わたくし、ずっとこの歳まで一人でしたから、多くの人に来て欲しいんです。
 それはまた珍妙な。学校などへは。
 行っていません。知識は全て専属。友達なんてとても。
 兄弟も。
 いえ、生き別れの兄が一人。今は行方知れずで。招待した方以外もというのには、期待もありました。
 結果は。
 彼女は首を振った。
 そうか。・・・・・・それで俺の名を。
 ええ。
 ちなみにあんたの名は。
 シエナ=カーネスです。
 ・・・・・・知らねえな。
 もしカーネスの名を聞いたら、お伝え願いますか。
 運が良ければな。
 お願い致します。では、また。
 ああ。
 そう言って、彼女はパーティーに戻った。
 気付くと、煙草はもう5本目だった。
 1時間近く話してたのか・・・・・・。
 煙草の火を消すと、静かにその場を去った。
 今日は楽しかったわ。
 お嬢様、プレゼントがあります。
 となたから。
 名前はありませんが。
 それは手紙と小包だった。
 なにかしら。
 そういえば、兄上様はお見付かりになられましたか。
 片付けをしながらメイドが訊くが、返事が無かった。
 お嬢様。
 振り返ると、シエナは泣いていた。
 お嬢様、どうなさいましたか。
 メイドは慌てて駆け寄った。
 兄が、見付かったの。
 あのパーティーにいらしてたのですか。
 ええ。
 手紙の内容は
 初めて見たが、名前を聞いて確信した。
 キリヤとシエナって童話知らないか。生き別れになった兄妹が、妹のパーティーで再会する話だ。多分お袋が偽名をお前に教えたんだろうな。この時代、俺は徴兵されかねない。
 戦死を知るぐらいなら知らない方がマシだと思ったんだろうな。最後に、唯一の証を残す。
 P.S.
 気が向いたら遊びに来い。
 たった。
 今度、兄の家へ遊びに行きます。
 お供致しますか。
 いえ、一人で行くわ。
 わかりました。お気を付けて。
 小包には、シエナが持っているペアペンダントの片割れが入っていた。


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